スイカの花粉の雨除け対策
東海地方も6月8日に昨年よりも4日遅い梅雨入りとなりましたが、梅雨入りを迎えると同時に頭の痛いことは、露地でのスイカやカボチャ等の人工授粉が必要とする栽培では、降雨によって雄花が開花した時に花粉が雨で簡単に流されてしまい、授粉作業が出来ないことから活着しないまま終わりチャンスを失ってしまうことです。
カボチャについては花蕾が大きいことから花の先端を輪ゴムで軽く止めるなどして、雨が入らないようにする等とかなり大雑な方法でも対処できますが、スイカとなると蔕が弱く少し無理をすることによって折れたり千切れてしまいますので丁寧な取り扱いが必要でとなりあまり触れることも出来ず、そこでペットボトルを利用して雨を防ぐ方法を考えてみました。
準備したものは500ccのペットボトルで、これを半分に切ってから写真のように縦に幅1cmで、奥行き4cmほどの切り込みを入れて完成です。
雨除けキャップを作成した翌日は早速夜中から雨が降り出すとのことで、翌日開花しそうな少し花弁が黄色くなり始めている雄花を見つけて、準備した雨除けキャップを取り付けておきました。
案の定、朝起きてみると外は雨で早速傘をさしてどんな具合になっているか見に行ったところ、何も施してなかったものはやはり花粉は流されていましたが、雨除けキャップをしておいたものは雄花が元気に開花していて、花粉もカット写真で分かるようにきれいに着いており、この日は雨の降る中で3個のスイカ(小玉;2個、大玉:1個)の授粉作業をしましたが、その後も2回の雨に遭遇しておりますが、あわやの機会を逃さずに済んでおります。
梅雨に入った翌日の6月9日に前述した雨除けキャップで花粉の流れ対策をした雄花を使用して、人工授粉をしてから今日で5日が経過しましたが、この日に人工授粉したすべての雌花が着果して何れも元気に大きくなってきています。まだこれから先も授粉作業は続きますが、これで長雨でも十分対処できそうです。
2月22日に1Kgのジャガイモ(きたあかり)の種芋を植えつけましたが、すっかり葉や茎も枯れてきましたので、今日は薄日の射す天気となりましたので梅雨の合間をぬってジャガイモの収穫をしました。
植え付けた種芋の数は14個でしたが、何れも順調に育ちどの株にもしっかりとジャガイモができていて、軽量をしたところ全部で18.5Kgと思っていたよりも良い出来となりましたので、半分ほどは地中に埋めて秋ジャガの収穫できる12月まで暑さを避けて保存しながら消費することになります。
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コメント
おはようございます。
カボチャやスイカは雌花にキャップをして保護するんですね。やはり梅雨のシーズンは雨対策が重要なのですね。そちらほどではないので、こちらではキャップなどの対策をしたことはありません。本当はやった方が良いのでしょうけど。
ジャガイモももう収穫ですか。新ジャガは美味しかったでしょう。こちらは今、ジャガイモの花盛りというところで収穫はまだ先になります。
投稿: kikumal | 2015年6月15日 (月) 07時46分
kikumalさん>
スイカは人工授粉をさせないと8割方は未着果のまま朽ち落ちてしまい収穫にこぎつけません。
当地ではちょうど梅雨の時期が雌花の一番活性な時期となり、降雨によって花粉が流れ落ちることから大変神経を使います。
今回は簡単で金の掛からない方法を見つけましたので、これからは前日の作業は欠かせませんが安心できます。
ジャガイモは早速家内に肉ジャガを作ってもらいましたが、キタアカリは煮物やサラダにも向いていますので嬉しい収穫となりました。
投稿: waka3 | 2015年6月15日 (月) 11時48分
梅雨に入ると 西瓜の雨除け対策が大変だとおっしゃっていましたが、名案を考え 即 実行されとは さすがはと感心致しました。
早速 ズッキーニに技術導入させていただきたいですが、よろしいでしょうか?(笑)
ジャガイモの生産性は 20倍近いことを教わりました。 しかも 高品質で。
投稿: 菜園ブログ | 2015年6月19日 (金) 20時01分
菜園ブログさん>
胡瓜や茄子、トマトなどの自家受粉で生長していく作物は良いのですが、どうしても人工的に授粉させないといけない作物は着果が大変悪く、ちょうど梅雨の時期と合致してしまうことから何時も頭の痛い問題でした。
今回の雨よけキャップのお蔭でその心配も随分なくなりましたが、一つ注意しなければいけないことが見つかりました。
雨だと思っていたところ明け方になって天候が回復して太陽が出た場合、キャップの中の温度が上昇するために開花した雄しべの花粉が大変早く失われ8時を回ったころには花粉がなくなっていくことです。
天気が良ければキャップしたもの以外にも花が咲いていれば問題ありませんが、雄花が少なかった場合には注意が必要です。
ジャガイモは大変生産効率の高い作物で毎回助かっております。(笑
投稿: waka3 | 2015年6月20日 (土) 11時41分
ペットボトルの雨除けキャップには恐れ入りました !! それに見事に花粉が残っている写真でした。以前の我が家ですが、メロンもスイカも人工授粉しなくても蜂や虫たちにお任せで自然に実が出来て喜んでいたものですが、きちん管理すれば数も質も全く違っていたのかもしれないと思います。
ジャガイモの保存は土の中に戻すんですね。なるほど・・・かなり深く埋めるのでしょうか。
投稿: kimama | 2015年6月20日 (土) 17時57分
kimamaさん>
カボチャやスイカは稀に人工授粉をしなくても虫などの介入で着果することはありますが、人工授粉なしでは6~7割方は失敗するように思います。
イモ類の保存は終日陽が射すような場所を避けるだけで、埋めた後で30㎝ほどの土が被る程度で比較的簡単に済ませています。
投稿: waka3 | 2015年6月21日 (日) 00時38分
命名とは又、あはは…思わず笑ってしまいましたm(_ _)m..そう言えば、aiもその花粉の着き具合が解らなくて、あの小ちゃ、坊ちゃん🎃結果!。。何も出来なくて終わってしまいましたね?あの時、この画像で見ると花粉のホクホクした感じが良く見えます…此れで全て花粉作業が一発で…強風時、上からワイヤーかなんかで刺しておかなくても大丈夫?。
キタアカリ、一旦根も撤去してからでも、埋め保存出来るだ〜ハァ〜便利ね!♩…予報程、雨が降らず温度だけがシーソーで。。シンド。
投稿: ai | 2015年6月22日 (月) 15時33分
追; ペットボトルの肩より脇辺に小さい穴あけたら??。。雨が入るかな?
投稿: ai | 2015年6月22日 (月) 15時41分
aiさん>
ペットボトルに深めのカットを入れるのは、雄花を中に入れてからキャップが動いたり外れたりしないように土の中に差し込むためも考慮したものです。
従って突風が吹いてもどこにも飛んでいきませんよ。
尤も普段の時には上から乗っけて被せているだけで問題はありませんが・・・・。
イモ類の保存は終戦後の食糧難の時代では、サツマイモやサトイモ、ジャガイモなどは収穫が済むと1m位の穴を掘ってそこに埋めてこれで自給自足をしていましたので、そのころの知恵を覚えていたまでのことです。(笑
投稿: waka3 | 2015年6月22日 (月) 21時00分