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2012年11月14日 (水)

異常気象による作物への弊害

この夏も年々進んでいる温暖化現象の影響でしょうか、群馬や岐阜を初めとして39℃にも達するような猛暑や、「これまでに経験したことのないような大雨」という異常な天候によって各地で大きな被害も出ましたが、当地でもその例に漏れず2回もの「雨のなかった大型台風」6月19日(台風4号)と9月30日(台風17号)の直撃によって、潮風による塩害という過去にも殆んど例をみなかったような作物への影響を及ぼす被害を受け、この時期になって我が家の庭でも色々な樹木や作物への弊害が顕著なものとして随所に見られるようになりました。

先ず最初に例年では遅くとも121114itijiku110月中旬前には完全に収穫が終わってしまうイチジクですが、本来であれば収穫とは1ヵ月近くも縁遠くなって、この時期は121114itijiku2そろそろ葉が黄色くなって枯れ始めていく時期を迎える頃ですが、塩害で痛めつけられた木を半月以上も前に見た時には未熟なイチジクの確認は出来ましたが、この時期では熟れることもないだろうと思っていましたが、赤いものが見えたので触ったところ何と熟れていたイチジクでした。
121114itijiku3 チジクの熟成についてはここをクリックしていただくと最盛期の頃は赤くなり始めると僅か3日程度で熟れて収穫出来る様子が写真でお分かり頂けますが、この時期では必要な温度も保たれないことから完熟までには10日~2週間ほども経ってここまでこぎ着けたものと思いますが、この後も残り3個ほど期待が持てそうです。

2例目としては以前にも書きました今年植えつけた葡萄(マスカット)ですが、ここにきて益々塩害での後遺症振りが見られるようになりました。
121010budou1本来なら既に収穫を終えた葡萄はどこのぶどう棚でもこれからの休眠期に向かって葉が枯れ落ちていくことになりますが、我が家の葡萄は一度ならず9月30日の121114budou1二度目の塩害でもまったくといって良いほど左の写真のように葉が枯れてしまいましたが、温暖化の影響もあってでしょうか枯葉の後から次々と新しい芽が吹きはじめて、現在では春先の新芽が綺麗に伸び始めてきたような青々とした状態となって、伸びてきた脇枝にあらぬこととは言え立派な花房(写真下)まで出来てしまいました。
121114budou2葡萄は12月以降には休眠期を迎えることになりますので、翌年の樹勢を考えて写真を撮り終えた後で花房については全て切り落としておきましたが、更にこの先12月中頃までに葉が枯れないようでしたら葉柄部分から全て切り落としてしまう予定です。

120514shakuyaku3例目としては本来なら5月に開花する芍薬ですが、これは6月19日の台風4号によってこれも塩害にあって枯れかかり、その後なんとか復活しましたが台風17号で再び塩害にあって今度は完全に枯れて汚くなりましたので株元からばっさり切り落としておきました。
121114shakuyakuところが先月終わり頃にひょっこり芽が出はじめたと思っていたところ、あっという間に伸び始めて20cmほどになったところで成長も鈍くなったと思っていたら何と先端から花蕾が出てきました。
この時期でも開花することでしょうが、寒さに向かう中で樹勢も整わず小さな花で終わることでしょうが、これも異常気象の影響でしょうか。

121114bara薔薇も例に洩れず塩害を受け葉や新芽がことごとく枯れた以降、伸びてきた脇枝にやっと花蕾がつき始めてきましたが、回復してきた時期も遅く伸びた脇枝もそれ程大きくならずに、その上花蕾も小さくて数も少ないことから、晩秋の粗末な薔薇の庭となりそうです。

作物への弊害は何れも台風による塩害が主たる要因かと思いますが、温暖化現象による天候への変化も見逃すことはできないことだろうと思います。

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コメント

Wakaさん、こんばんは。

イチジクにしてもブドウにしても何やら時期がおかしいですね。やはり異常気象のせいなのでしょうか。でも手のひらの大きさのイチジクは北国ではみたことがありませんから写真をみて驚いています。

世界的な異常気象で農産物の生産に影響が出ると、TPPでいくら自由化したとしても、動かすモトになる農産物がなければ意味がありません。モノを動かしてどうこうすることよりも、ものづくりと同じで農業の現場を活性化することが重要に思える今日この頃です。

投稿: kikumal | 2012年11月14日 (水) 21時10分

kikumalさん>
イチジクはこの時期ですのでやや小振りになってしまいましたが、盛夏の時期ではもっと大きくなるんですよ。

この夏の異常気象は世界的にはアメリカでの豪雨による洪水被害と思えは、高温と少雨による干ばつ被害、東南アジアや豪州等での豪雨による洪水被害、ヨーロッパ各地でも過去に経験をしたことの無い異常気象など等と数えあげればきりがありませんが、農産物への大きな被害を考えると本当に空しい気持ちが致します。
今回ご紹介したものだけではなく、この他にも農作物ではアスパラは塩害にはとても弱いようで葉が黄色くなって茎まで枯れてしまいましたが、その後温暖化の影響によるものでしょうか、不思議なことについ先ごろまで収穫が出来ていましたが今までには無かったことで、周囲を見渡せばまだ幾つかの事例もあるほどです。

投稿: waka3 | 2012年11月15日 (木) 09時00分

東北も季節が一ヶ月近くずれて遅くなっていますから、植物は特に例年とは違った様子が見られます。イチジクはwaka3さんの四分の一サイズですが二週間位かけて今頃熟してますし、紫陽花の返り咲きも多く今も幾つか見られます。
写真のマスカットの花房はそのまま食べられるようには成らなかったかもしれませんが、度重なる塩害にもかかわらず、それぞれ元気になっているのには本当に感心いたしました。シャクヤク御見事ですね。とても綺麗・・・

投稿: kimama | 2012年11月17日 (土) 14時44分

遺伝子の組み換えによる、新しい品種作りの研究が報じられていますが、短時間で新しい品種を作ってしまうのと違い、自然環境の中で繰り返し影響を受け、今回の塩害被害や温暖化現象が何十年何百年と続いたら作物の遺伝子はどう変化してしまうんでしょうね?作物の不思議さを改めて感じられますね。
環境に適応するように進化するなんて聞きますがその進化する一瞬を見てみたいと思ったりして、それにしても植物は強いと思います。今日は少し寒くなってきたので暖房をつけてしまったが、植物の強さを頂きたいなんて思ってしまいました(笑)。

投稿: 週末菜園人 | 2012年11月17日 (土) 16時54分

kimamaさん>
イチジクは盛夏の暑さの中で中の果肉が口の中でとろけるほどになって糖度も上がり、もぎたてをさっと水で洗って皮ごと食べられますが、やはりこの時期になると皮の部分は筋っぽく硬くて中の部分だけしか食べられなくなっていました。

今回の塩害に遭った樹木や作物を見ていると、必死になって生き永らえようとしていることが、まざまざと見せつけられた思いが致します。

投稿: waka3 | 2012年11月17日 (土) 18時11分

週末菜園人さん>
海外では遺伝子組換えによる品種改良が盛んで、特に大豆は遺伝子を細胞に挿入することで「除草剤に強い品種」として改良しアメリカでの栽培に使用されていますが、未だにこの辺の改良技術は発展途上段階で、欧米や豪州などではこれに反対する市民団体の活動も活発ですが、日本ではこの辺りの認識はまだ低いようですね。

その点では遠州の玉葱などは在来種や固定主という観念の中での品種改良がされていて、最近では12月中旬以降になると市場で売り出される早出し品種の改良は、時期を早めるという繰り返しの改良策から生まれているようでこれは技術ですね。

いずれにしても植物の強さには圧倒されますね。

投稿: waka3 | 2012年11月17日 (土) 18時22分

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