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2009年2月 9日 (月)

自作発芽育苗器の使用レポート ~1

何はともあれ自作した発芽育苗器を寝かせておくのは忍びなく、どのような効果を発揮してくれるのかにも興味深々なので、昨年の夏野菜の最初の播種は2月13日で、今年は少し早めとなりますが昨日の午後に種蒔きを敢行しました。

020908ikubyouki08今年も先ず手始めにトマトは例年通り大玉の露地ゆたかと中玉のスタピストマトの2種類と万願寺シシトウ長茄子ピーマンで露地ゆたか以外は全て自家採種したもです。 
これ以外にも2週間ほど前にキャベツの種を蒔きましたが、未だに発芽していないことから再びしずはま1号の種蒔きをしておきましたが、全て1穴2本仕立てで苗を作り、その後少し大きくなってからポットに移し替え温室内で育てることから、これでも6列あるうちの1列は未使用ということになりました。

さて苗床に対する地温の変化の観察ですが、ここからは2つの方法を時系列で地温がどのように変化するのかウォッチしてみました。
自前の発芽育苗器(種蒔きはPM16:00に実施)を玄関の中に置いた状態
1坪温室の中で夜間に何の保温もしない状態(ポットの灌水はPM16:00)

2月8日 PM 7:00
  020908ikubyouki09020908ikubyouki10この時点での環境温度は測定してありませんでしたが、写真で見られるように発芽育苗器(発熱ヒーターには未通電)はこの段階で地温は12℃で、温室の中のポットの地温は10℃とほぼ同じような状態でスタートとなりました。
発芽育苗器の方は温度測定が終わった後で発熱ヒーターに電源を入れました。

2月8日 PM10:00
 020908ikubyouki11020908ikubyouki12この時点における玄関の中の温度は12℃で、屋外の温度は6℃でした。
発芽育苗器の温度ですが、発熱ヒーターの電源を入れてから3時間の経過で、何と22℃まで上昇しており、逆に温室の中の未保温状態のポットの地温は6℃と外気温と同じような温度まで下がっており、この段階では発芽育苗器の方には一応の効果が見られました。

2月9日 AM 7:00
 さて、この時間における地温の状態がどのようになっているのかで、自作の発芽育苗器の真価が問われることになります。
久し振りに好い天気で暖かな日が続いていましたが、今日は朝からどんよりした曇り空になり玄関の中の温度は10℃、屋外の温度は5℃を指していました。
020908ikubyouki13020908ikubyouki14そして発芽育苗器の温度ですが、玄関内の室温は2℃ほど下がっているにも関わらず25.5℃を示しており、発泡スチロールの上蓋には水滴がついていて写真のように溜まる状態でした。  これは発熱ヒーターが利いて中の温度が上昇し、外気温との差が生じたことではっきり効果がでていることを示しております。
今回の播種したものは発芽の適温は20~30℃くらいといわれているので、どうやらこれにはクリアしたようである。
020908ikubyouki16そして、屋外の温室の中に放置しておいたポットの地温ですが、こちらの地温は3℃を指しており、外気温よりも2℃程低くなっていましたが、これはポット内の水分の温度の方が深夜の冷え込みよりも下がり難くなっているためだろうと思いますが、夜間におけるこの様な温度状況下では、矢張り発芽への影響は大きいであろうことも今更ながらに理解でき、充分な彼我比較も出来たと思っております。

2月9日 AM 9:30
 
最後に朝の測定後に玄関の中に置いた発芽育苗器の上蓋を外したまま通電状態で、地温がどのように変化するのかを確認してみました。
020908ikubyouki17玄関の中の温度は
10.5℃と7時の時点とほぼ変化はありませんが、ポットに挿しておいた温度計は17℃まで下がっておりましたので、蓋の効果の確認も出来て更にはその日の温度状況によっての対処方法も理解できたように思います。

いずれにしましても、私の作った発芽育苗器には温度調節が出来るような装置はありませんので、サーモスタットによる定常的な温度調整を期待する他に術はありませんが、過度に温度が上昇するようなことも予想されず、発芽をするために最適な温度を補助できる程度であれば上出来といえるのではなかろうかと思います。
今回の地温検証の過程でもう一つ判ったことは、蓋に覆われていることで今迄のポット育苗と違って、熱によって蒸発する水分が大気中に放出されることが少なく、箱の中で循環により加水はそれ程にする必要もなさそうだということです。

何といっても21Wの消費電力は、一晩フルに使っても
2円にも満たない金額ですがら、これから元気に活躍してもらおうと思っております。
さぁて、この後は発芽した以降のことも考え上蓋を繰り抜いて透明のアクリル板でも買ってきて、上から光が入り眺められるように細工しようと思います。



最後にこれを読まれて同じようなものをお考えになられる場合は、アンカとはあくまでも身体を温めるためとして布団などの中の乾燥した状態で使用するものであり、育苗にあたっては常時水の補給も必要であったり、今回の検証の中でも熱による水の気化現象で箱の中に水分が付着することも確認されました。
特に発熱シートはビニールシートで覆われて溶着はされていますが、熱源部から出ている電源コード(ゴムのプロテクターあり)部分の溶着は完全に施されていないために、
蒸気や水の浸入によって断線、ショート、発火、焼損などの危険性がありますので、この点を充分理解されご自分での責任の範ちゅうでお作り頂きたいと思います。

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コメント

わ~凄い、凄い!良く解りました!(^_^)/
aiも、20℃~の熱を与えたら水滴が出るのではと、思ってたので・それに日中の陽ざしも、種(苗)が欲しいだろうと・・確かに!気を付けなければ成りませんね!!又、生育の状態で細かい配慮が原則ですね?。。やはり?夏野菜だから25℃は最低要るでしょうね?早く芽が出ないと中で腐っちゃうしね~

aiのあのポットは、どうにも!なりません。。朝、鉢の表面がヒャッコくなってました~(-_-;)そうは言っても見捨てる訳にもいきませんので、眼のホットマスクが?有ったのでそれを!ややあったかめになってました。。湯たんぽなる物は無い・・何か?探ってみますよ!・・今ホッカペットの上・スポンジが厚いので低温火傷はしませんが?アハハ ウ~~ン_(_^_)_

投稿: ai | 2009年2月 9日 (月) 12時47分

お手製の育苗器、凄いアイディアだと感心していました。早速の検温で、納得です。やはり蓋の効果も大きいのですね。気になっていた電気コード部分への対処は、当然ながら自己責任ですね。採光も今後さらに工夫されるとのことですから、育苗には十分なことと思います。それにしましても、先日の花のスライドショウには感動いたしました。

投稿: kimama | 2009年2月 9日 (月) 16時54分

 さすが お見事と申し上げるしかありません。
 コストは愛菜花の十分の一ですし、電気代は半分です。しかも短時間のうちに仕上げられたのですから。

 浜松は東京よりも最低気温が高いですから、トマトも東京よりは10日ほど早く植えられるのではないでしょうか。
 一月中にwaka3育苗器に、種を蒔いても良い事になり、どこまで行けるか楽しみですね。

投稿: 菜園ブログ | 2009年2月 9日 (月) 20時11分

kimamaさん>
暇人がとうとうこんなものまで作ってしまいました。
明日あたりにでも発熱シートへの漏水などのチェックをしてみたいと思っていますが、今回のものは上手くいけば長期に渡って何回かの活用も出来るのではと思っております。
特にこの時期での発芽には良いものが出来たと思っております。

スライドショウはフリーソフトで簡単に出来るのですが、頃合いを見計らって写真を撮影するのが難儀で、これも暇人の成せる業です。(笑

投稿: waka3 | 2009年2月 9日 (月) 21時30分

菜園ブログさん>
お褒めの言葉ありがとうございます。
これも菜園ブログさんの愛菜花を知ったことのお陰で、それがなければ未だに試行錯誤を繰り返していたことだろうと思います。

この時期に発芽をさせるのには今まで大変な苦労をしておりましたが、これで発芽が上手くいけば万万歳です。
特にトマトは2段階での植付けをしたいと思っていましたので、これが上手くいけば来年からは早取りトマトに挑戦が出来そうです。

投稿: waka3 | 2009年2月 9日 (月) 21時36分

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