自前の発芽育苗器を作りました
我家には1坪ほどの温室はありますが、矢張りこの時期の朝方の冷え込みはガラスを通して中まで冷え込んでしまい、家の中に気温よりも下がってしまいます。
しかし、そろそろこの時期になると夏野菜の中でも先ずナス科の作物の種蒔きから始まりますが、日中と夜間での気温の落差をなくし、安定した発芽を促進する為にも夜間での地温の確保が重要になってきます。
昨年は大型の発泡スチロールを使って簡単な温床を作って、効果はほどほどにはありましたが、温床のスケールが小さかったことから安定して長期的に地温を保つことはやや難しく、ここにお見えになる菜園ブログさんのご愛用の愛菜花を思い出して、スペックを確認してみたところ発熱シートの消費電力が40Wであるということや、温度過昇防止装置が取り付けられている優れものではありすが、以前に電気店で足温器や薄型の電気アンカを見たことを思い出し、早速大手家電量販店に出掛けたところ、写真のような特価セールの電気アンカ(サイズL:320 W:260、価格:1241円)を見つけました。
上に被せてある布の袋を外すと中から厚さが20mm弱の発熱シートが出てきました。
合わせてホームセンターでちょうどぴったりサイズの発泡スチロール箱(内寸L:340 W:265 H:200 価格:298円)も売られておりましたので、合わせて1500円ほどの出費となりますが、思い切って購入して発芽育苗器なるものを自作してみましたが、箱と発熱シートも本当にぴったりサイズに納まりました。
使い勝手を良くするために電源のON・OFFの切替えスイッチを取付けたところとても使い易くなりました。
発熱シートの熱源部を覆っているビニールレザーはそれなりの厚さで、全面に渡ってしっかり溶着がされていましたが、コードの出口部分の溶着が不完全でしたので、自己融着テープを使って完全に保護をしてから、更に漏電や汚れ防止のために更にサランラップを5重ほど湿気や水の侵入のないように、しっかりと巻いておきましたので水没でもしない限り問題はないと思います。
(注意事項) : 夜間は室内でも温度が下がり、育苗箱内の温度上昇に伴い水滴ができ、この水滴が上蓋に付着し育苗箱の底の方に垂れ落ちることがあります。
上の写真では若干判り難いのですが箱と電気アンカとの間に僅かな隙間がありますが、この部分にティッシュペーパー数枚をくるくる巻いて棒状にしたたものを詰め込んでおくと水滴を具合よく吸収できます。
上蓋に付着しした水滴は早朝に確認すればそれ程垂れ落ちていることもなく日中にはこれも乾燥してしまいますので、この程度の処置で電気アンカへの漏電については問題ありません。
このヒーターの消費電力は21Wと愛菜花に比べ半分ほどで、温度制御はバイメタル式のサーモスタットも内蔵されていますが、期待通りにに保温温度が上がってくれるのかどうかが心配でしたが、早速発泡スチロール箱の中に発熱シートを入れて温度テストをしてみました。
電熱シートの上に直接温度計を乗せておき、上から蓋を被せた状態で通電して5分ほどで25℃まで上がり、20分経過で再度確認したところ41.5℃まで上昇しておりました。 この後で7分ほどしてから再度確認したところ温度は34℃まで下がっていて、その後更に確認したところほぼ同じような温度まで上がっておりましたので、どうやら40℃を少しいった辺りで低温火傷防止のサーモスタットが働くようです。
さて、ここで発芽育苗器の中にいれる育苗ポットですが、前々から使用していて残っていた50穴のマルチタイプポットがありましたので、中に上手く納まるように鋏で切って加工したところ、30穴が確保できましたので、それ程多くの苗を育てるわけではありませんので私にとっては手頃なサイズといえるかと思います。
昨日材料を購入して今日1時間足らずで完成したのが右上の写真ですが、こうして自前の簡易型発芽育苗器、名付けてwaka3発芽育苗器が出来上がりました。(笑
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自作した発芽育苗器について使用レポートを含めて纏めてみましたので、こ こ をクリックするとご覧いただけます。
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コメント
今週いっぱい位寒いので、育苗にお互い苦労しますね?(笑)??いい物見つけて来ましたね~お値段も安くて♪
お尋ねしますが?その発泡のサイズはどの位の大きさですか?・それとその?アンカは、発泡に合わせてちじめられるんですか?。。後、蓋はしないんですか?。。温度も上がって良さそうなので、aiサイズが可能ならいいな~と♪(^^ゞ
今、見せられないクダラナイ容器を作ってます(タジタジ!)だって、茄子1個だけですから。。でも?あれじゃダメかもね?ってか?。。ダメね?(^_^;)
投稿: ai | 2009年2月 9日 (月) 08時37分
aiさん>
上に箱の内寸法は書いてありますが、何とこれがぴったりサイズだったんですよ。
ちなみに外側の寸法は、L:400 W:320 H:180の既製品です。
アンカの発熱シートは曲げたりするのは危険がありますので、まったくそのままの状態です。
また、マルチポットトレーの底が発熱シートの面にぴったり接することも重要ですので、平らな状態が最適になりますね。
少ないのならば、手っ取り早いのは余っている湯タンポでもあればそれを使うという手もありかなと思いますが・・・。
いずれにしろ検証結果、期待通りの結果が得られましたよ。
投稿: waka3 | 2009年2月 9日 (月) 10時49分
waka3発芽育苗器は素晴らしいアイデア作品です。
2月9日のコメント欄に書かせて頂きます。
ToBio設備は海の近くに出来たのですか?
これで古橋Ⅱ世の誕生が、また増えますね。
テニスコートの使用料も安いですね、こちらではクラブに入会しないと出来ません。
投稿: 菜園ブログ | 2009年2月 9日 (月) 20時33分
菜園ブログさん>
本当は菜園用に小型の発熱シートがあれば良かったのですが、代替として良いものが見つかりました。
Nationalの足温シートで、もう少し大型で温度可変型の熱源部のシート処理しっかりしたものがありましたが、8000円位しましたので手は出ませんでした。
ToBiOは国道一号線沿いで、海までは道路と防風林を隔てて直ぐ近いところです。
浜松にはここ2年程で5ヶ所くらいの運動施設が出来、テニスコートもウイークデーならば予約なしで何時でも出かけることが可能です。
投稿: waka3 | 2009年2月 9日 (月) 22時12分
私も!
情報ありがとう!
投稿: | 2011年1月14日 (金) 11時14分
?さん>
どなたでしょう?
2月に入れば最初の種蒔きが始まりますが、絶対成功間違いなしですよ!(笑
アンカの熱源の容量によっては、夜間の温度調整が蓋の開閉などで必要になるかと思います。
発芽してしまえば問題ありませんが発芽時期の温度としては30℃以上にはならないように注意されるとよろしいかと思いますよ。
投稿: waka3 | 2011年1月14日 (金) 12時24分