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2006年10月24日 (火)

e-Tax(イータックス)に物申す

取り立てて、ど~って言う話しではありませんが書いてみました。
かって会社勤めをしていた時には、全くその必要もなかった納税申告が、リタイアした以降はその時期が来る度に自らの手で確定申告書の作成が必要となったが、3年前からインターネット上での確定申告書等作成コーナーを利用するようになってから、入力後に演算機能を持ったこのコーナーは電卓とペンが不要で短時間で作成できることから、これについてだけ言えば大変便利に感じていました。
過日、確定申告書等作成コーナーを利用して確定申告を毎年税務署に提出していた利用者を対象とした、e-Tax(国税電子申告・納税システム)に関するアンケートと講習会の申込みの案内が舞い込んだので、物は試しと申し込んでみることにし、その講習会が昨日ありました。

さて、ここからが問題のe-Taxについてですが、作成した書類を税務署にいちいち送付したり持ち込むことなく終了することが出来れば、確かに納税者だけではなく国税庁にとっても事務効率化の上で、素晴らしいシステムと言えることができるのであろうが、果たして如何にであるかの顛末記をこの講習会から少し触れてみることにしました。

先ず、e-Taxを利用するにあたっては、事前に電子申告・納税システム開始届を国税庁のホームページから実施する必要があります。
これが完了すると2週間前後でe-Taxソフト(CD-ROM)が送られてきます。
ところがこれで全てが完了し、後は作成した確定申告書がこのシステムを使って処理できると思ったら大間違いなのです。

このシステムを使うに当っては、所轄の市町村の窓口に出向き住民基本台帳を取得し、公的個人認証サービスに基づく電子証明書(IDカード)なるものを取得する必要があります。  このためには地域によって多少の金額の差はあるようだが、各々の費用に各500円の1000円を自腹で支払わなければならない。
その上、厄介なことは、e-Taxで確定申告等のデータを送るに当って、電子証明書を使って個人の証明をしなければならないが、このためには電子証明書を読み取らせるためのカードリーダーを購入しパソコンに接続しなければならない。
尚、取得した電子証明書の使い道についてだが、日常的には公的個人認証については、運転免許証や健康保険証等で実施することができることから、この電子証明書は普段では効をなさない無用の長物となることだ。
更に厄介なことは、電子証明書の有効期限が3年間と限定されていることから、その都度市町村の窓口に出向いて、手数料を支払って更新しなければならない。  また運転免許証等と違って、期限切れの案内などは届かないということだ。
今回の講習会では、カードリーダーは用意されてあったものを使って実施したが、これは3~4000円で入手できるとのことだが、これも自腹で用意することになる。

ここまで書いたところで、既にお解りの頂けるかと思いますが、本来なら税金を支払う側が5000円もの金を費やしてまで、この様な一見馬鹿げたとも思えるシステムを使って納税をしなければならないかということです。
本来ならこのシステムが機能すれば、事務の簡素化と効率化による効果は国にとっても相当大きなメリットがあるはずで、このシステムを積極的に活用とするユーザー、即ち納税者には、この種の費用を国税庁が負担すべきこそが道であろうと考えるのは、どうやら私だけではなく今回の受講者も感じておられたようでした。

まあ、100歩譲って費用の件は伏せたとして、もう一つこのシステムに連動し解決されていない問題として、源泉徴収票やその他の申告に当って必要とする各種添付書類については、電送の手段がないことから別途郵送をしなければならないということである。
それならば、今までと同様に確定申告書等作成コーナーで作成した書類を添付書類と一緒に郵送することと何等変わらないわけで、国税庁にとってはシステム化をした意味はあるのかもしれませんが、納税者にとってのメリットは思い浮かんでくることはないように思います。

費用の自己負担や周辺のみ解決部門等のところを担当者に尋ねたところ、しどろもどろも良い所で「この辺のところは色々検討されているようですが、今のところは・・・」だけで、システム開発だけが優先して周辺環境が全くの置き去りにされており、正に役人の考える思考先行型で実のないシステムとしか言いようがなく、講習を受けていて腹立たしくなってきた。
これだけ莫大な費用を掛けて作ったシステムが、ユーザーから見向きもされないことになれば民間会社なら即倒産に追い込まれること間違いなしだ。   ったく

まあ、今回は1000円だけの被害で勉強が出来たと理解しながら、次回の確定申告も従来通りで実施することにしましょう。(笑

               ****************************
ところが、平成18年度分の所得税の確定申告を2007年2月22日にe-Taxを利用して実施する機会を得ました。 これに関する記事はこちらに掲載しました。

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コメント

いいお話を聞かせて頂きました。私も毎年、自分と家内の分の2通の申請書を自分で書いて出しています。税務署から送られて来るPR雑誌には、盛んにe-Taxのことが広告されているので、税務署の省力化になるのなら今年ぐらいから協力して使ってみるかな? ぐらいに考えていました。全くとんでもない話しなんですね。自分のためには、ボケ防止にもなる手書きの申告書を書き続けます。

投稿: 菜園ブログ | 2006年10月24日 (火) 22時16分

中止になった電子パスポート申請と同じみたいですね。
近いうちにみのもんたが「ほ~っとけない!!」と怒り出しそうな内容です。こんな醜態を繰り返す日本の公務員の教育も「再生」しなきゃいけないみたいですね。(笑)

投稿: cityde2 | 2006年10月25日 (水) 08時59分

菜園ブログさん>
長々とした駄文をお読み頂きありがとうございました。
講習を受けに行く前から、おおよその予想はしていましたが、講習会で渡されたマニュアルはとても分厚くそれも解かり難いもので、このシステムを納税者に理解させるためには、パソコンの基本操作を含めかなりの知識が必要になってきます。
特に、この種のシステムについては、個人保護の面からセキュリティに気をつけなければいけないことは言うまででもありませんが、利用者識別番号は18桁、暗証番号は英字で半角と全角、更に数字を8桁以上で組み合わせ、その他にも電子証明のパスワード(4桁)、納税者確認番号(6桁)等などの複雑な管理が必要で、ITとはあまり関わりの少ないこの高齢化時代の納税者にとっては、本当に考えさせられる問題だとつくづく思いました。
またまた、コメントでも愚痴ってしまいました。(笑

投稿: waka3 | 2006年10月25日 (水) 09時20分

cityde2さん>
おはようございます。
多額納税者等から利を得ている税理士たちにとっては、ある程度有益なシステムかもしれませんが、絶対多数の一般納税者にとっては決して有益なもとは言い難いシステムですね。
もう少し足元を良く見つめて、形にとらわれるだけではなく、もっと効果効率を良く考えて物事を進めろ馬鹿役人め!と言いたいところです。(爆

投稿: waka3 | 2006年10月25日 (水) 09時33分

こんにちは、
来年度からは確定申告は私の仕事になりそうです!
昨年の医療費控除を町内で出来なかったので・・・
夫の分ですが、近々税務署へ出向かなければなりません。

投稿: temari | 2006年10月25日 (水) 16時16分

temariさん>
確定申告の医療費控除についても、国税庁のホームページよりも結構こと細やかに掲載されていますね。
医療費控除をお受けになられるということは何かと心配なことですが、是非お気をつけ頂きたいと思います。

投稿: waka3 | 2006年10月25日 (水) 20時03分

こんばんは、
e-Taxについて、面倒なことがいろいろ分かりました。ありがとうございます。お役人仕事なんてそんなものではないでしょうか。とにかく、一事が万事で、このようなことが、公僕といわれる人々が最近の問題になっていることを生んでいるのではないでしょうか。
温厚なwaka3さんが怒るのですから、相当、その対応に頭にきたのでしょうね。なんとなくわかる気がします。
中国の諺に「官吏腐敗して、国滅ぶ」というような内容の格言があったような気がします。日本も最終段階かも(笑
おやすみなさい。

投稿: 野良日記の野良先生 | 2006年10月25日 (水) 22時36分

私は町役場の税務課で申告をします。ある年は内容を説明する前に、『税務課では分かりかねるので税務署に行って尋ねて下さい』と言われました。仕方なく町2つ離れた税務署まで行って見ると『申告の必要はありませんね』とあっけなくいわれました。また次の年は株式の申告でまたまた『分かりかねるので税務署へ・・・』と言われました。またかよと思いながらもう同じ轍は踏まないぞと株式申告用にもらった小冊子を精読して自分で書き上げました。こんなことだから合併しなきゃならないんだ。合併しても以前と同じ人員が旧役場で働いているし。だいたいオレより高い給料をもらっている町会議員が普通に自営業をやっているのはナゼだ?そんな片手間でできる仕事なのか?
それに役場にある肥料や飼料を混ぜる『攪拌機』を使わせてもらえるか聞きにいったら、(いいですよ、でも役場の電力を個人の為に使うのはアレなので自宅まで持っていって使う分にはかまいませんよ)だと。あんなの一人で運べるか!町の出入り口に大きく立てている『有機農業の里〇〇町』の看板は何なんだ?あんなの建てるなら町民全員が『攪拌機』使って有機肥料を作れるぞ~。

失礼いたしました(笑)

投稿: 福岡のtocchann。 | 2006年10月26日 (木) 02時16分

野良先生>
書き連ねればこれ以外にも、まだまだあったのですが、バカバカしくなってやめてしまったんですよ。
本当にどこかで歯止めを掛けてもらいたいものですが、そのうちにムシロ旗でもおったてて「官よ民の声を聞け!」って、一揆でも起こす以外にはないのかも・・・。(笑

投稿: waka3 | 2006年10月26日 (木) 08時37分

福岡のtocchannさん>
確かにどこの役所でも窓口では大勢の人の対応をしているのかとはと思いますが、もう一言言葉を付け加えてもらえば、納得し理解できることがよく見受けられますね。
この一言が、単に機械的な言葉としてしか発言できないような仕組みや教育しか出来ておらずに、善良な市民の反感を買うことになるのでしょうね。
全てが全部とは言いませんが、情けない本当に哀れな連中がいますよ。

投稿: waka3 | 2006年10月26日 (木) 08時55分

e-Taxを利用するには住基カードや電子証明書などでお金が掛かります。お役所までの交通費も馬鹿になりません。さらにカードリーダーなるものも購入しなければいけません。
税務署に電話をして諸費用を経費に計上しても良いかとたずねたら、そのために初回だけ所得税から5000円控除できますよとの事でした。
まあ良い点として、従来添付していた医療費などの領収書などを添付の必要なしの点でしょうか。もっとも領収書など三年間保存する事が必要になります。

投稿: 成郎 | 2007年11月15日 (木) 17時25分

成郎さん>
はじめまして。
昨年e-Taxを経験した時に、今後はこのシステムを使っての確定申告者に対して最高5000円が控除される特別税額控除が受けられるということが盛り込まれた法案が既に提示されているということでしたので、これが通過しているようでしたら、今年も税務署の機器を使って電子申告を考えたいと思っていますよ。
もう少ししたら税務署に確認をして見ることにします。

投稿: waka3 | 2007年11月15日 (木) 21時36分

税務署からの営業電話でイーッタクスを是非とのこと。

パンフレットに「イーッタクス」で検索とあったので検索してみたら、
Googleで2番目に表示されたのがこちらでしたので、ちょっと拝見させて頂きました。

とても参考になりました!ありがとうございました。

「○○で検索!」ってのは、公的機関はやっちゃいけないですよねw。

投稿: 確定申告作成コーナーだけ利用しようっと。 | 2007年12月15日 (土) 14時31分

突然の書き込み失礼致します。

E-TAXについて詳しく知りたくて情報をさがしていたところ、幸運にもこちらにたどり着きました。

必要書類が別途郵送で、なおかつ費用も電子証明書特別控除額と同額・・・。
CMなどでは、メリットばかり強調されているので、デメリットについては何も知りませんでした。

大変勉強になりました。ありがとうございます。

投稿: 倉敷の事務員 | 2008年2月18日 (月) 18時41分

倉敷の事務員さん>
一年に1回の確定申告、これだけ足かせのあるシステムでは、還暦を過ぎた脳ミソには記憶しておくだけの余裕もありません。
先々はもう少し納税者に分かり易く使い易いものでなければ、きっと見向きもしなくなるでしょうね。
どのみち電子証明も期限切れになりますし、多分再申請はしませんので、税務署まで作成した書類を持ち込まなければなりませんが、確定申告書作成コーナーでも使ってやることになりそうです。(笑

投稿: waka3 | 2008年2月18日 (月) 21時41分

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